澄んだ北欧の響きをダンサブルに。
スウェーデンの伝統楽器ニッケルハルパとスウェーデンの5弦ヴィオラ・ダ・モーレ、共鳴弦楽器によるデュオ。
スウェーデン北部、北極圏に近い地域、ヴェステルボッテン地方に1700年-1800年代に書き記された3冊の楽譜集を紐解き、2人の伝統音楽奏者が、華やかでダンサブル、時に切ないメロディの数々を奏でます。
スウェーデンの伝統音楽(民俗音楽ともいいますが)は、口伝による伝承音楽が中心です。
そんな伝承音楽の実力派ミュージシャンが、地元に伝わる古い手書きの楽譜集からメロディをよみがえらせるという意欲的な作品なのです。
ヴェステルボッテン地方に伝わる民俗音楽の雰囲気を伝える曲もあれば、当時のサロンミュージックを思わせる曲も。
そして、2人の澄んだ共鳴弦の響きが一つに絡み合うハーモニーと大きなグルーブ感は、まさにトラッド、民俗音楽のアプローチであり、息のあった演奏に引き込まれていきます。
CDリリース時の動画です。(Youtubeより)
スウェーデンの伝統楽器ニッケルハルパとは -nyckelharpa, Swedish folk instrument
木製の鍵盤がついた弦楽器です。右手はバイオリンやチェロのような弓で弾き、共鳴弦(弦には触れずに音に共鳴し響く)があるのが特徴で、目の前で聞くと木の鍵盤がカタカタいう音、共鳴弦の澄んだ音色は耳にとても心地よく響きます。
古くは14世紀の教会のレリーフでもみられ、また似たような楽器は中世ヨーロッパ各地で教会の壁画などで痕跡が見られます。ですが、伝統楽器として定着したのはスウェーデンのウップランド地方。この地のみで演奏の歴史があり現在まで発展してきた楽器なのです。
1900年代に入り弾き手がほとんどいなくなるという危機的状況を乗り越え、その魅力は今や世界中の人々を虜にしています。
スウェディッシュ・ヴィオラダモーレとは -Swedish viola d'amore
4本弦のヴィオラ(バイオリン)にもう一本加え、5弦のメロディ弦にさらに共鳴弦つけ新しく作られた楽器です。
1600年以降、共鳴弦を持つ古楽器ヴィオラダモーレの流行に影響を受け、スウェーデンの民俗楽器ニッケルハルパやノルウェーの民俗楽器ハーディングフェーレにも共鳴弦がつけられ現在まで発展してきました。
当時、実験的に手を加えたのと同じ着想で、1980年代に生み出された楽器なのです。
主にスウェーデンの民俗音楽で使用される、このスウェディッシュ・ヴィオラダモーレは、北欧らしい力強さと繊細さを持ち、音色は豊かさに重なります。
またニッケルハルパもそうですが、一つずつ特注で制作するため、個々の楽器の装飾は様々。マリア・ヨンソンのヴィオラダモーレはドラゴンが彫り込まれています。
ダニエル・ペテション Daniel Pettersson
スウェーデンの伝統楽器ニッケルハルパ奏者。北部ヴェステルボッテン地方の出身。エリック・サルストレム・インスティテュート、マールンにてそれぞれ伝統音楽を学ぶ。Pettersson&Fredrikssonのデュオで3枚のCDをリリース。その他、様々な伝統音楽奏者と共演しフランスのOcoraからもCDをリリース。ミュージシャン、指導者として活躍。
水辺の写真で持つのは、ニッケルハルパの古楽器コントラバスハルパkontrabasharpaです。
マリア・ヨンソン Maria Jonsson
スウェディッシュ・ヴィオラダモーレ奏者。ダニエルと同じくヴェステルボッテン地方の出身。王立音楽院を卒業後、伝統音楽奏者として多方面で活躍。2003年にはCarina Normanssonとのデュオで来日し豊かな伝統音楽の響きで好評を。ミカエル・マリーンやイアン・カーとのトリオでは、グルーブ感たっぷりの演奏をきかせる。
CD添付の解説:スウェーデン語/英語
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